【Python】WindowPCへのAnaconda3のインストール~環境設定

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Anacondaは、Pythonインタプリタ(実行環境)と、科学技術計算、データサイエンス、機械学習に関連したパッケージがセットになったプラットフォーム環境です。本記事では、Anaconda環境をWindowPCへインストールする方法と簡単な環境設定方法を紹介します。

Anaconda環境を使用するメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

(メリット)
・使用目的に応じて仮想環境を新規作成し、切り替えることが可能なため、パッケージ、バージョンの不整合が発生しない
・科学技術計算、データサイエンス、機械学習に関連したパッケージを予備知識なく導入可能
・GUIでの環境構築が可能なため、コマンドラインでの操作に苦手意識がある場合でもPythonの環境構築が可能(デメリット)
・Anaconda環境に追加でパッケージを追加する場合に、既存のバージョン、関連するパッケージとの不整合が発生する可能性がある
・Anaconda環境以外でpythonのインタプリタなどをインストールしている場合に、パス設定しだいで競合する可能性がある
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目次

インストール環境

OS: Windows 10 Home (64bit)
CPU: Intel Core i7-9750H

1. Anacondaのインストール


1-1. 公式のダウンロードページにアクセスする

1-2. 「Anaconda Installers」の中から自身の環境に対応したバージョンを選択する

download_link_for_Anaconda_Installers

1-3. 下記の画面が表示されたら、ダウンロードが完了するのをしばらく待ちます。

waiting_for_downloading_Anaconda_Installers

1-4. ダウンロードしたインストーラ「Anaconda3-*.exe」を実行します。

1-5. インストールウィザードが立ち上がるので、下記の画像を参考にインストールします。

Anaconda_Install_wizard

 

上記⑤で上のチェックボックス「Add Anaconda to the system PATH environment variable」にチェックを入れることは推奨されていません。
Anaconda環境は、同時にインストールされる「Anaconda Prompt」から使用することを推奨されています。

2. Anaconda環境の動作確認


Anaconda環境のアクティベーションは推奨されている「Anaconda Prompt」を使用する

2-1. インストール済みのアプリケーションから「Anaconda Prompt」を検索し、起動する

run_Anaconda_Prompt

2-2. コンソール上のカレントディレクトの左に「(base)」と表示されていることを確認する

check_activation_Anaconda_Prompt

コンソール上で「python -V」とコマンドを打ち込むことで、pythonコマンドが有効になっていることを確認できる

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3. 仮想環境の作成


仮想環境の作成はGUIライクの「Anaconda Navigator」を使用して行える

3-1. インストール済みのアプリケーションから「Anaconda Navigator」を検索し、起動する

run_Anaconda_Navigator

3-2. 左のメニューから「Environments」を選択する

 make_virtual_env_in_Anaconda_Navigator

インストール直後の仮想環境は「base (root)」のみとなります。

3-3. メニュー下の「Create」を選択し、ポップアップ「Create new environment」で仮想環境名とPythonバージョンを指定する

set_up_virtual_env_in_Anaconda_Navigator

Name: 任意の仮想環境名
Python: Pythonコマンド実行時に使用されるバージョンを指定する
※別環境でPythonをインストールしていない場合は、1つのバージョンのみが指定可能です。

3-4. 手順3-3のポップアップ「Create new environment」で「Create」を選択すると、指定した名前の仮想環境が作成される

3-5. Anacondaが提供するパッケージのインストール状況は右のプルダウンメニューから確認できる

(インストール済みのパッケージ)

check_package_in_virtual_env_in_Anaconda_Navigator_1

(未インストールのパッケージ)

check_package_in_virtual_env_in_Anaconda_Navigator_2

3-6. 新規に作成した仮想環境にパッケージをインストールする

関連パッケージを含めて数百個のパッケージがインストールされるため、後から必要に応じて個別にインストールするのでも問題ありません。
install_packages_for_virtual_env_in_Anaconda_Navigator
下記3つのパッケージ以外を全てインストールすることで、「base(root)」と同等の環境を構築することが可能です。
・glueviz
・orange3
・rstudio

3-7. 仮想環境のアクティベーション

(Anaconda Promptからアクティベーションする方法)

「Anaconda Prompt」のコマンドラインで「activate {仮想環境名}」を実行する

check_virtual_env_in_Anaconda_Prompt

アクティベーションしている環境が「base (root)」から指定した仮想環境名に変更されたことがコンソール上で確認できます。

 

(Anaconda Navigatorからアクティベーションする方法)

アクティベーションしたい仮想環境の再生ボタン▶をクリックし、「Open Terminal」を選択する

 run_virtual_env_through_Anaconda_Navigator

コンソール上のカレントディレクトの左に指定した仮想環境名が表示されていることが確認できます。

 

下記のページを参考に「Visual Studio Code」をインストール・設定することで、「Visual Studio Code」のターミナルから「Anaconda Prompt」を起動することも可能です。

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おまけ

手順3.7の「Anaconda Navigator」で、「Open Terminal」ではなく「Open with Jupyter Notebook」を選択すると、

ブラウザが立ち上がり、Jupyter Notebookというフォーマットでpythonスクリプトを作成することが可能になります。

Jupyter Notebookの基本的なコーディング方法や実行方法は以下のページ6-2章で触れています。

興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。

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