【Amazon Music】データ通信量を節約する4つの設定

「Amazon Music」は、Amazon社が手掛ける音楽ストリーミングサービスです。

2021年6月にハイレゾ/ロスレス音楽ストリーミングサービス「Amazon Music HD」を「Amazon Music Unlimited」ユーザーへ追加料金なしで提供開始したことや、2021年10月に「空間オーディオ(360 Reality AudioやDolby Atmos)」を追加料金なしで利用できるようになったことから、利用開始した方も多いのではないでしょうか?

私自身は2021年6月以前から「Amazon Music HD」を利用しているヘビーユーザーですが、音質向上のトレードオフとして、データ通信量の増加に悩まされることがありました。HD利用開始の当初は50GB/月のプランに加入していたのですが、およそ2週間で通信制限にかかってしまった程です。昨今では、 携帯電話料金の値下げ競争により、データ通信量を抑えることで月額料金を抑えることも可能になったため、できるだけデータ通信量を節約したいという方は多いと思います。

そこで、本記事では、「Amazon Music」でデータ通信量を節約する方法を4つに分けて紹介したいと思います。

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設定1. ストリーミング設定


「ストリーミング設定」では、使用しているネットワークタイプに応じて、ストリーミング再生時の音質を制限できます。

通信量が無制限で利用できる場合には「利用可能な最高音質」を選択し、それ以外の場合には「HD/Ultra HD」→「標準」→「データ通信節約」の順に通信量が少なくなりますので、使用しているネットワーク環境に合わせて選択してください。

通信量が無制限でも通信速度が遅く音楽が途切れる場合にも、通信量が少ない設定にすることで改善できる可能性があります。最高音質で遅延なく音楽を楽しみたいという方は、設定3以降の設定で事前に楽曲をダウンロードすることをおススメします。

(通信量の目安)※4.0分/曲

音質 通信量(MByte)
(音源のみの容量で、実際には楽曲情報も含まれる可能性がある)
計算式
({Bit2Byte}=1/8、{Kilo2Mega}=1/1000)
備考
Ultra HD
(ハイレゾ音質)
276.5(多くは69.1) 24[bit]*192[kHz]*2[channel]*{Bit2Byte}*(4*60)[sec]*{Kilo2Mega} 左記の192[kHz]はマスターデータの最大値で楽曲によりけり。多くの楽曲は48[kHz]で提供されている。
HD
(CD音質)
42.3 16[bit]*44.1[kHz]*2[channel]*{Bit2Byte}*(4*60)[sec]*{Kilo2Mega} 左記は音源のみの容量で、実際には楽曲情報も含まれる可能性がある
標準
(SD音質)
9.6 320[kbps]*{Bit2Byte}*(4*60)[sec]*{Kilo2Mega} 左記の320[kbps]はマスターデータの最大値
データ通信節約 マスターデータなし
「標準(SD音質)」相当か、それ未満という想定

参考:Amazon Music Unlimited

 

(おススメ設定)

  • WIFI: 利用可能な最高音質
  • モバイルデータ: データ通信節約
    (設定2の「ストリーミングネットワーク設定」によりモバイルデータ使用時にはストリーミング再生しないことも可能)

(設定画面)

streaming_setting

 

「空間オーディオ」で楽曲を再生したい場合には、「ドルビーアトモス / 360 Reality Audio」の設定も忘れずに行いましょう。「空間オーディオ」の通信量については言及されていませんが、体感としては、「Ultra HD」よりは少なくなっています。

spatial_audio

 

設定2. ストリーミングネットワーク設定


「ストリーミングネットワーク設定」では、使用しているネットワークタイプに応じて、ストリーミング再生を有効にするか否かを設定できます。

モバイルネットワーク使用時にストリーミング再生を無効にする場合には、「Wi-Fi接続時のみ有効」を選択します。この設定をしておかないと、Wi-Fi接続が意図せず途切れた場合に、モバイルネットワークの通信量が使用されてしまいます。通信量に上限がある方は、この設定を必ず行ってください。

Wi-Fi接続時にストリーミング再生を無効にする方法はないため、Wi-Fiの通信量に上限がある方はスマートフォン上でWi-Fiを無効にする必要があります。他のサービスでWi-Fiを使用しながら、Wi-Fiの通信量を抑えたい場合には、設定3の以降の設定を行い、楽曲を事前にダウンロードするようにする必要があります。

(おススメ設定)

  • Wi-Fi接続時のみ有効
    (設定3以降の設定を行い、事前に楽曲をダウンロードすることで、Wi-Fiの通信量を抑えることも可能です。)

(設定画面)

streaming_network_setting

(無効なネットワーク使用時のエラー画面)

streaming_network_setting_error

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設定3. ダウンロード設定


「ダウンロード設定」では、ダウンロードする楽曲の音質と、ダウンロードを許可するネットワークタイプを選択できます。事前に楽曲をダウンロードしておくことで、以降はオフラインでも楽曲を楽しむことができます。

楽曲の音質とデータ容量の対応関係は設定1の表にまとめた通りで、「HD/Ultra HD」→「標準」→「データ通信節約」の順に少なくなります。ここで、1点だけ注意点があるのですが、楽曲を事前にダウンロードしたとしても、設定1の「ストリーミング設定」で選択した音質よりも低い場合には、ストリーミングで楽曲が再生され、通信量を消費してしまいます。そのため、使用している端末のストレージ容量に余裕がある場合には、基本的に最高音質で楽曲をダウンロードすることをおススメします。

モバイルネットワーク使用時に楽曲のダウンロードを無効にしたい場合には、「Wi-Fi接続時のみダウンロード」にチェックを入れます。

楽曲のダウンロード先には、設定4の「保存先」で、端末本体と、SDカードの二つが選択可能です。

(おススメ設定)

  • 「利用可能な最高音質(HD/Ultra HD)」
    (設定1の「ストリーミング設定」で選択した音質よりも低い場合には、オフライン再生よりもストリーミング再生が優先され、通信量を消費してしまう。)
  • 「Wi-Fi接続時のみダウンロード」にチェック

(設定画面)

 

設定4. 保存先


「保存先」では、楽曲の保存先として、端末「本体」と、「SDカード」の二つが選択可能です。

「Ultra HD」は1曲当たり70MByteものデータ容量が必要になるため、基本的にはSDカードを選択することをおススメします。

最近は大容量のSDカードが安価に販売されているため、容量が心もとない方はSDカードの増設も考えてみてください。32GByte以上の容量があれば1,000曲以上の楽曲をダウンロード可能です。その他の用途と併用することも考えると64~128GByteのSDカードであれば十分でしょう。

(楽曲数の目安)

空き容量(GByte) 楽曲数(Ultra HD)
(276.5(多くは69.1)MByte/曲)
楽曲数(HD)
(42.3MByte/曲)
楽曲数(SD)
(9.6MByte/曲)
512 1851(多くは26797) 633514 65991071
256 925(多くは13398) 316757 32995536
128 462(多くは6699) 158378 16497768
64 231(多くは3349) 79189 8248884
32 115(多くは1674) 39594 4124442
16 57(多くは837) 19797 2062221
8 28(多くは418) 9898 1031110
4 14(多くは209) 4949 515555
2 7(多くは104) 2474 257777

 

(おススメ設定)

  • 「SDカード」
    (空き容量は設定画面で確認できます。

(設定画面)

select_storage

 

楽曲のダウンロード方法


本章では、実際に楽曲をダウンロードする方法を紹介します。設定4までの設定が完了していることを事前に確認してください。

アルバムを選択して、再生ボタン(▶)があるメニューからダウンロードボタン(”↓”+”]”)をクリックすることでダウンロードが開始します。

(ダウンロードボタン)

 

ダウンロードが完了したことは、楽曲の横にチェックが入ることで確認できます。

(ダウンロード完了)

downloaded_music

 

ダウンロードした楽曲は、「オフライン」の楽曲リスト反映されます。

この状態であれば、ネットワークに接続されていない状態でも楽曲が再生できますが、Wi-Fiに接続しながらオフライン再生する場合には設定3に記載した通り、ダウンロード設定の音質(設定3)をストリーミング設定(設定1)よりも高く設定する必要があります。

(ダウンロードした楽曲)

downloaded_music_list

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OCNモバイルONEの公式紹介ページ

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