【ルンバ i3(Roomba i3)レビュー】1K8畳にルンバは必要?普通の掃除機にはない付加価値がそこにはあった

本記事は、iRobot社のロボット掃除機「ルンバ i3(Roomba i3)」のレビュー記事になります。

 

突然ですが、皆さんは電化製品の「三種の神器」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

小・中学校の社会の時間に習った方も多いと思いますが、戦後の日本では、今では当たり前に家庭にある「テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」が「三種の神器」と呼ばれ、憧れの対象となっていました。

それから半世紀以上の時を経て、今では「ロボット掃除機」「ドラム式洗濯機」「食洗器」が「新・三種の神器」が呼ばれています。この3つがもたらした恩恵は、家事の時短・自動化に他なりません。

私は実際に「ロボット掃除機」を購入し1カ月間使用してみて、面倒くさい掃除からほとんど開放されたと共に、生活習慣も改善できたのでは、と考えています。  

 

繰り返しになりますが、本記事は「ルンバ i3(Roomba i3)」のレビュー記事になります。

1K8畳に住む筆者が実際に購入してから1ヵ月間使用した感想や、通常の掃除機との使用感の違いをまとめています。

最初は以下のような考えから購入を躊躇していましたが、引っ越しを機に掃除機を処分したことと、2021年10月に価格が改定されたことをきっかけにほとんど勢いのみで購入しました。(掃除が嫌いだったことが一番の理由かもしれませんが。。。

場面によっては、ハンディクリーナーとの併用は必要ですが、掃除機としての機能はもちろんのこと、「ロボット掃除機」には普通の掃除機以上の付加価値があると感じています。

・1Kの間取りであれば掃除時間は長くても10分程度…ロボット掃除機は贅沢ではないか
・5万円以下の安価なモデルはマッピング、学習機能が搭載されていないため、部屋の隅々まで掃除できず、結局のところ人手で補う必要があるのではないか
・普通の掃除機みたいに、頻繁にゴミが詰まったり、絡まったりして、結局手間がかかるのではないか
・掃除が嫌いだったこと ・引っ越しを機に掃除機を処分したこと
・2021年10月に価格が改定されたこと
※ルンバ e5(Roomba e5)):49,800 → 39,800
※ルンバ i3(Roomba i3)):69,800 → 49,800
「1K8畳」と記載していますが、キッチンと居室の間に10cm以上の段差があるため、実際にルンバで掃除しているのは「8畳間」のみです。

 

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ルンバ e5 vs ルンバ i3


まず初めに私がなぜ「ルンバ i3」のモデルを購入したのかを、お話しします。

発売年が新しく、インテリアに馴染みやすいグレーカラーかつフェルト調の表面デザインであったこともありますが、そこには性能面で大きな違いがありました。

一般家庭用の候補としては、「ルンバ e5」と「ルンバ i3」があります。1LDK以下の間取りであれば「ルンバ e5」を、2LDK以上の間取りであれば「ルンバ i3」を推奨しているサイトが多く、最初は漠然と「ルンバ e5」を購入しようと考えていました。

しかし、二つの仕様と商品説明を比較したところ、ある一つの機能に魅力を感じ、「ルンバ i3」を購入することにしました。

(製品仕様(ルンバ e5 vs ルンバ i3))

  ルンバ e5
公式サイトから一部抜粋)
ルンバ i3
公式サイトから一部抜粋)
サイズ 直径35.1cm、高さ9.2cm 直径34.2cm、高さ9.2cm
重さ 約4.0kg 約3.2kg
充電時間 約3時間 約3時間
稼働時間 1回の充電につき最大90分 1回の充電につき最大75分
クリーニングシステム 3段階クリーニングシステム 3段階クリーニングシステム
スケジュール機能

 

ここで一つ質問ですが、なぜサイズが小さく、稼働時間の短い「ルンバ i3」の方が、広い間取りに適しているのでしょうか?

答えは「ルンバ i3」の公式サイトの説明にもありますが、「無駄なく効率的に床を清掃」できることにあります。

「ルンバ e5」はセンサで部屋の形状や障害物は把握できても、走行経路はランダムに決定されるらしく、同一箇所を複数回に渡って掃除してしまう可能性が高いと聞きます。この特徴から部屋数が多くなると、稼働時間が著しく長くなったり、そもそもホームベースに帰ってこれなくなってしまうようです。

一方で「ルンバ i3」は部屋の淵をなぞってから中をジグザグに塗りつぶすように移動します。効率的に移動することで複数の部屋間の移動もスムーズで、稼働時間も短くなるため、広い間取りに向いているという訳です。この点は、実際に使用してみても関心する限りです。

私はこの「無駄なく効率的に床を清掃」するという特徴に一番魅力を感じました。いくら自動的に掃除してくれるといっても、部屋の中でロボットが動き回っていたら、多少のストレスは感じますし、稼働音も気になってしまいます。効率的に掃除することで稼働時間が短くなる、稼働時間が短くなることでストレスも緩和されるといった単純な理由です。

そんな訳で私は「ルンバ i3」を購入しました。余談ですが、値下げ後の「ルンバ i3」の価格が値下げ前の「ルンバ e5」と同じで、予算内に収まったということも購入時に後押ししてくれました。

・「ルンバ e5」は走行経路がランダムで、稼働時間が長くなる可能性があるため
・「ルンバ i3」は「無駄なく効率的に床を清掃」できるため、稼働時間がほぼ一定
・値下げ後の「ルンバ i3」の価格は値下げ前の「ルンバ e5」と同じで、予算内に収まったあったため


 

ルンバ i3の掃除性能


購入前には、安価なモデルの掃除性能に懸念がありましたが、実際に使用してみると杞憂に終わりました。

部屋の四隅、ラグマットと壁の隙間、家具の脚の周辺といった角に当たる部分には、掃除後に多少のゴミが落ちていることはありますが、これは通常の掃除機を使用していても同じことだと思います。

私の部屋の床にはライトグレーのクッションフロアを敷いていて、髪の毛やほこりがたまっているとかなり目立ってしまいますが、ルンバの稼働後には目に付くゴミは基本的に一つも残ってません。最初はルンバの稼働後に、念のためクイックルワイパーで拭き掃除をしていましたが、ほこりもそこまで残っておらず、今では無駄に感じてルンバに任せっきりです。

「ルンバ i3」を1ヵ月間使用している限りでは、ブラシにゴミが詰まったり、絡まったりするといった事故は起きていないため、クリーニングシステムの性能はかなり高い基準で設定されている印象を受けます。

以下に私の部屋の間取りと、写真を残していますので、参考にしていただければと思います。

(間取り(8畳))

room_imageroom_detail_point

※「ルンバ i3」のホームベースはニトリの「足つきマットレス」の下に配置して、稼働時以外は目に付かないようにしています。足の高さは20cm程度あるため、高さが9cmの「ルンバ i3」本体とホームベースには干渉しません。できるだけ生活感を出したくないという方は、真似してみてください。


 

(掃除後の様子)

  写真 ゴミ コメント


床の表面

after_cleaning_image_1 なし ライトグレーの床でゴミが落ちていると肉眼でも気づきますが、ルンバの稼働後には髪の毛一つ落ちていない程きれいです。

部屋の四隅(障害物なし)
after_cleaning_image_2 なし 障害物のない部屋の隅であれば、ゴミが残っていることはありません。

部屋の四隅(障害物あり)
after_cleaning_image_3 あり この隅には「足つきマットレス」の足が配置されるため、その周辺はさすがに掃除できません。

ホームベースの周辺
after_cleaning_image_4 あり

ホームベースの真横は掃除できていないことがありますが、これは家具の配置が原因で、チュートリアル通りにホームベースの周辺に十分な空間を設置することで解消できると思います。
私の場合はホームベースの真横に「足つきマットレス」の足が来ることと、コードが整理できていないために、上手く掃除できていないと推測できます。


ラグマットと壁の隙間
after_cleaning_image_4 あり 通常の床であれば、壁際のゴミはブラシで掃き出されるためゴミは残りませんが、少しでも段差があるとそうはいきません。

簡易テーブルの下
after_cleaning_image_6 なし

狭い隙間にも入り込んで掃除してくれます。
「ルンバ e5」では、ここまで掃除できるか懸念があったため「ルンバ i3」にして正解でした。


オフィスチェアの周辺
after_cleaning_image_7 なし

オフィスチェアはオカムラ社のシルフィーを愛用しています。
脚の隙間に順番に入り込んで、掃除してくれます。
このような箇所も「ルンバ e5」では、上手く掃除できなかったかもしれません。


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ルンバの付加価値


冒頭で「ロボット掃除機には普通の掃除機以上の付加価値がある」とお伝えしましたが、以下のような点に私は付加価値を感じています。

・家事に費やす時間を削減できる
 掃除時間は一日に10分程度ですが、1週間にすると1時間10分、年間で60時間になります。時給ベースで考えると、導入コストは安く感じられると思います。
 ルンバ導入後に必要な掃除は、週に1回程度の頻度でハンディクリーナーで部屋の隅を掃除するのみです。
 ルンバに溜まったゴミを捨てるのは週に1回程度、センサ、フィルター掃除は月に1回程度で済みます。

・1日の決断回数を減らすことでストレスが軽減される
 人間は1日に数万回という決断を下していて、決断を迫られた時には少なからずストレスを感じているそうです。
 ルンバ導入前は部屋の状態に応じて掃除するかしないかを日々決断していましたが、ルンバ導入後は定期的に掃除するのみのため掃除に対するストレスはほとんどなくなったと感じています。

・床にものを置かなくなり、コード類を整理する習慣が身につく
 掃除する時間が減った分、掃除前の片づけに時間がかかる印象を抱く方もいるかと思いますが、
 ルンバを購入すると、そもそも無駄なものが多すぎるといった思考が自然と芽生え、ものを減らそうと考え始めると思います。
 一度きれいになった部屋で生活すると、以降は家具、家電選びに慎重になり、無駄な支出を減らすことができると思います。
 私自身は基本的に卓上に置けるサイズの家具、家電を好むようになり、テレビは照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin 2」に置き換えることで、省スペースを保てています。

・逆に細かいゴミは床にほったらかしにできる
 決まったスケジュール通りにルンバが部屋を掃除してくれるため、細かいゴミがあったとしても、翌日にはなくなっているため気にならなくなります。
 デスクや棚の上に溜まったゴミも、ゴミ箱ではなく床に落としておくことで、翌日にはルンバが掃除してくれます。

・生活習慣が改善される
 掃除スケジュールを毎朝に設定しておくと目覚まし代わりになり、決まった時間に起床する習慣が身に付きます。
 ルンバの稼働音は、同室にいるとかなり大きいため、二度寝防止にも効果があります。




 

その他


本記事では、一般家庭用の安価な「ルンバ e5」「ルンバ i3」のみを取り上げていますが、公式オンラインストアではより高性能なモデルや拭き掃除専用の「ブラーバ(Braava)」という製品も扱っています。

 

また、私は「bianca+」というハンディクリーナーをルンバと併用しています。

吸引力が強く、装着できるノズルのタイプも豊富で、ルンバで掃除しきれないスペースを隈なく掃除することが可能です。

ルンバを購入される場合にはこのようなハンディクリーナーをセットで購入することをおススメします。


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