ゼロから始めるロボット製作(Raspberry Pi + 遠隔操作+写真撮影)

ロボット製作に興味はあるけど、以下のような理由からなかなか手が出せないという方が多いのではないでしょうか?

  • ソフトとハード両方の知識が必要で敷居が高かそう
  • 部品をどこで買っていいか分からない
  • お金が掛かりそう

私自身も数年前までは同じようなことを考えていました。しかし、 昨今の世の中では インターネット の普及とともに、欲しいものはインターネットでワンクリックで購入でき、欲しい情報もGoogle検索ですぐに手に入るようになり、個人でも簡単なロボットであれば手軽に製作できるようになりました。

この記事では、私が知識ゼロの状態から約1カ月の期間で製作した「ロボット」の紹介を通して、少しでもロボット製作の敷居を下げることを目指すものです。

私が製作したロボットは以下の動画でも紹介しています。

  • 基本機能:コントローラ操作(並進・旋回運動)、カメラ画像撮影
  • 基本構成:Raspberry Pi 3 MODEL B、DS4(PS4コントローラ)
         LOGICOOL HDプロ ウェブカム C920 (USBカメラ)
  • 製作期間/時間:約1ヶ月/30時間(2019/12/05~ 現在 (2020/01/01))
  • 製作費用:約2万円
  • 製作工程:事前調査・発注~動作確認

いかがでしょうか。二つのDCモータをPS4コントローラのボタン操作で個別に制御可能としており、さらに画像撮影機能も搭載しています。

「製作期間が1カ月は長い」「 製作費用が2万円は高い」と感じられるかもしれません。日数ベースでは約1ヶ月掛かっていますが、時間ベースで考えると1日当たり平均1時間程度です。また、製作費用がかさんでいるのは既製品を組み合わせているためです。その分、パーツ自体の用途が限定されないという点で価格以上の価値があります。Raspberry Pi上ではLinuxベースのOSが動作するため低スペックPCと同等の使い方も可能です。その他のコントローラ、カメラも同様に様々な使い方が可能です。

また、製作時には前述の「既製品のみを組み合わせる」ということを意識しました。本体組立時に部品加工が必要、電子回路作製時に半田づけが必要な場合、取り返しの付かないミスが発生する可能性があるためです。ミスを予防することでモチベーション低下を防ぐことができます。

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本ブログでは、このロボット製作工程を、各工程で得られた知見を踏まえて紹介していきたいと思います。

 

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