Raspberry Piをファイルサーバ化する方法(Samba)

この記事では、Raspberry Piをファイルサーバ化する方法をご紹介します。

ファイルサーバ化することで、別のクライアントマシンのエクスプローラからRaspberry Piのストレージ領域に直接アクセスすることが可能となります。

この記事で紹介する方法は、サーバマシンのOSを「Raspbian Buster with desktop」、クライアントマシンのOSを「Windows 10」として、動作確認が取れています。
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1. Raspberry Piの設定

1-1. 前準備


sambaはaptでインストールします。そのため、Raspberry Piのターミナル上で、以下のコマンドを実行し、最新のパッケージ情報を取得可能な状態とする必要があります。

1-2. sambaのインストール


Raspberry Piのターミナル上で、以下のコマンドを実行する。

インストール途中で、以下のような画面が表示されたら「いいえ」を選択する。

samba-config

WINSサーバ(Windowsマシンのホスト名とIPアドレスの紐付けを行うサーバ)の情報を取得したい場合は「はい」を選択してください。

1-3. アクセスユーザ設定

1-3-1. ユーザ作成


Raspberry Piのターミナル上で、以下のコマンドを実行する。

{user_name}の部分はRaspbianに登録されている任意のユーザ名を指定してください。OS設定以降でユーザを追加していない場合は、デフォルトの「pi」を指定します。

1-3-2. パスワード設定


手順1-3-1のコマンド実行直後にパスワードの入力を2回求められるため、任意のパスワードを設定する。

ここで設定するパスワードは、Raspbianにログインする際に使用するパスワードと同じものとする必要はありません。

1-3-3. アクセス制限


sambaの設定ファイルを編集することで、サーバへのアクセスを制限する。

1. 設定ファイルのバックアップをとる

2. 設定ファイルを開く

3. アクセス元のIPアドレスを追加する

4. ホームディレクトリのアクセス制限情報を変更する

5. 設定ファイルを保存する(viエディタ上で「Esc」->「wq」->「Enter」とキー入力する)

1-4. サーバの再起動


Raspberry Piのターミナル上で、以下のコマンドを実行する。

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2. サーバへの接続確認


1. エクスプローラのURL欄に「\\{ip_address(server)}\{user_name}」を入力する

access-samba-from-win

2. アクセス情報を聞かれたら、手順1-3-1, 1-3-2で設定したユーザ名とパスワードを入力する

access-samba-from-win2

3. エクスプローラから、Raspberry Piのホームディレクトリが参照できることを確認する

access-samba-from-win3

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